2 0 0 7 年 の 映 画 館 。
『さくらん』
86点 2007-03-02

艶やかで妖艶、どことなく毒を秘めた蜷川ワールドを余すことなく堪能できる作品。
映画の見処でもある塗れ場、とくに騎乗位シーンは生唾モノ。
見えそうで見えないが、それでも充分にエロティックである。
土屋アンナも管野美穂もそれぞれのキャラが輝き、美しく魅力的。
(ちなみに木村佳乃だけ色気を感じなかったのは個人的感想として明記。)
後半、桜がストーリーの鍵として咲き乱れるのだが、
映画の大半を占める玉菊屋の鮮やかさに目が慣れてしまい
対照的な美しさとしていまひとつ映えなかったのが残念。
ストーリーにはギミックも何もないので映像美や椎名林檎の音楽、衣裳などを楽しみたい方にオススメ。




『デジャヴ』
81点 2007-03-17

デンゼル・ワシントン主演、トニー・スコット監督、
そしてパイレーツ・オブ・カリビアンでも名高いジェリー・ブラッカイマープロデュースによる
「鳴り物入り」のサスペンス巨編。
ネタバレになるので詳細は避けるが
何者かの手により爆発したフェリー事故の捜査をめぐり
「過去の画像を調べてみるか」とはじめてみたら意外な事実が明らかになる。
タイトルの「デジャヴ」(初めてなのになぜか見覚えがあること)を感じさせるシーンはほぼなく、
サスペンスと呼ぶには軽い仕上がりだが、純粋に楽しめる作品。





『ブラッド ダイヤモンド』
85点 2007-04-20

ダイアモンドの発掘をめぐって起きる内乱を描いた、ジュエリー業界を敵にまわす宝石映画。
奴隷となった主人公が巨大なダイアの原石を見つけ、石は次々に不幸な戦いを呼び起こす。
ストーリーも非常にテンポよく進み、考えさせられる作品で観て損はない。
個人的にはダイアの原石だけではなく、その完成形となる「ジュエリー」の
魅惑的で妖艶な美しいさも見たかったが、まあ協力してくれる会社はいないだろうということで納得。
主演はレオナルド・デカプリオ。 単調な二枚目俳優を脱出し、貫禄も魅力もたっぷりの演技俳優に成長した。




『スパイダーマン3』
71点 2007-05-03

大人気ヒーロ映画の第3弾。1・2と好評価を叩き出している分の期待をもって
この作品を見るとがっかりするので、あまり期待をせずみてほしい一作。
シリーズもののお約束である「ブラック版」スパイダーマンが今回の主役。
アクションも見事だし、格好良さもアップ(?)だが、まずストーリがむちゃくちゃである。
観たすべての人が「知ってたんなら早く言えよ!」とツッコミをいれたくなる。
さらにはスパイダーマンが人助けをするシーンがほぼない上に
私情をたっぷり含んだ戦いでビルを1棟ぶち壊す始末。
続きがあるなら次作に期待しましょう。




『パイレーツ オブ カリビアン ワールドエンド』
80点 2007-05-27

「そういえばこれって元ネタディズニーのアトラクションだっけ」
なんて根本的なことに気付かされる三部作完結編。
まばゆい程の美しさを余す事なく披露するジョニーやオーランドが観れ、
アクションにそれなりの迫力とかっこよさがあれば
「目玉」として出てきた割にただのエロオヤジで見所のない役立たずのサオ・フェンや
矛盾溢れるストーリー展開なんて気にならない!……なひとには満点の映画。
たしかにそれぞれが個性的なキャラクターで女子(と一部の男子)はメロメロである。
そこのお姉さん!スパロウの見所はラストでロープブラーンバトルの顔アップですよ!
ちなみにパイレーツの批評では必ず書いてますが、エンドロールで席を立つ失礼な奴は損をします。
いや、今回の場合は「得した」というより「唖然とした」が正しい気もする。
もう少し何とかならないのか……いろいろ。




『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 』
75点 2007-07-16

書いたレビューのデータがふっとぶ(残念)
ハリーの彼女役があまりに不細工すぎて、ぐっと来ません。
何かと話題のキスシーンは本編とあまり関わりなく、まぁ話題作りと思っていただければ。




『トランスフォーマー 』
94点 2007-08-18

凄い!
とにかくすごい。ストーリーも迫力も、音も、涙も笑いも政治もロマンスも
すべてがぎゅーっと凝縮された勧善懲悪、地球外生物ものの1本。
実は期待しないで観に行ったが、間延びすることもないし
変身シーンも必見。
細かい設定にツッコミをいれるとキリはないが、夏休みに1本観るなら絶対にこれがオススメ。
コンボイが「オプティマスプライム」という名前になっていて微妙だが
どうやら米国版の名前らしいので目をつぶりましょう。どっちかといえば男子向き。





『オーシャンズ13』
70点 2007-08-19

キャストの豪華さだけを売りにしたハリウッドスターのプロモーションムービー。
無名の俳優しかでてなかったら40点。そんな映画である。
相変わらず無茶な計画で仲間の復讐を果たすオーシャンズだが
準備段階のシーンがあまりに長過ぎてムズムズする。
驚いたのはブラットピットがエンドロールの一番最初のキャストだったこと。
ジョージクルーニーより先ですよ、知らなかった。
オシャレな映画を観たい人、自分のBarで無声映画として使いたい人はどうぞ。





『シッコ』
85点 2007-09-25

怖い映画、いや映画じゃないな。
マイケル・ムーア監督、アメリカの医療制度をめぐるドキュメンタリー。
アメリカで1度でもケガや病気をするとその人は破産する。
先進国のなかで唯一国民健康保険制度のないこの国は
911のボランティア活動で体調を崩した人間にすら、医療保険が下りない恐ろしい国なのだ。
腐ってると言われている日本の医療制度が素晴らしく思えてくる一本。
途中の間延び感は否めないが、知識として見て損はないし、
むしろこの作品がもっと世界中で取り上げられればいいと思う。




『幸せのレシピ』
69点 2007-10-07

一流フレンチレストランのシェフで、日々規則正しい生活を送っていたケイトにつぎつぎと起こる予想外の出来事。
原題は『NO RESERVATIONS』。主人公に予約無しの出来事が…という意味だ。
期待して観に行ったのではなく、「このぐらいの映画だろうな」と思いながら観にいく。
なぜならそれがデートだったことと、単純にキャサリン・ゼタ=ジョーンズが好きだったため。
観ているうちにラテンなイタリア料理人(アーロン・エッカート)に夢中になる。
「ああ、いいな。こういうイケメンイタリア人が

台所でカンツオーネ歌いながら料理してくれたらメロメロだろうな」
そんなことを思っているうちに、映画はハッピーエンドで終わってしまった。
ストーリーは敢えて割愛するが、観ればあなたも幸せになる。ある意味期待を裏切らない、そんな作品である。




『アイ・アム・レジェンド』
80点 2007-12-15

自分以外の人類が滅びて、ひとりぼっちになったらどうしよう。
そんな、非現実なのにかなりリアルな世界で生きる一人の男(ウィル・スミス)の物語である。
サスペンスかと思いきや、バリバリのゾンビホラー映画。
ホラー苦手な私は予想外の展開にドン引きである。
見所は廃墟と化したニューヨークの様と孤独からくる主人公の心理的な恐怖感。
目新しさには欠けるが、ウィル・スミスの演技もしっかりまとまったストーリーも楽しめるので
ホラーが苦手な人もぜひ手の隙間から観てほしい。』